ケーススタディ
July 9, 2026
ShareChatの「QuickTV」は、インドで急成長を遂げているショートドラマアプリです。月間アクティブユーザー数が6,000万人を超え、1日あたりのエピソード視聴回数が4億回に及ぶShareChatのショートドラマエコシステムにおける主力サブスクリプションサービスです。ドラマやサスペンス、ラブストーリーのミニシリーズを一気見するのに最適な同アプリは、1〜5分の縦型ショート動画を配信し、通勤・通学中や休憩時間などのちょっとした空き時間に気軽に楽しめるエンターテインメントとして人気を集めています。
QuickTVは、フリーミアムのサブスクリプションモデルによくみられる深刻な課題に直面していました。それは、無料トライアルを登録したユーザーが、有料サブスクリプションに移る前に離脱する確率が高いというものです。無料トライアルを開始するユーザーは多いものの、その大半が有料会員になる前に解約していました。トライアル登録数のみを指標に最適化していたことが根本的な問題であったことは明らかでした。そのため、QuickTVは、トライアルを開始するだけでなく、トライアル期間を完了し、有料会員にコンバージョンするユーザーを特定して獲得する必要がありました。ビジネスを成長させるには、トライアルの数だけではなく、サブスクリプション収益に焦点を当てることが重要でした。
QuickTVはMolocoと提携し、単に「試す意図」があるユーザーではなく「実際に有料サブスクリプションに登録する意欲が高い」ユーザーを特定する独自の最適化アプローチを開発しました。すべてのトライアル登録を一律に扱うのではなく、QuickTVが真に促進したいユーザー行動をより正確に反映した新しい最適化イベントを構築することに注力したのです。
MolocoのチームはQuickTVと協力し、トライアル期間そのものをシグナルとして活用する複合的な最適化イベントを作成しました。トライアル期間中のユーザー行動を分析することで、AIモデルは早期解約に関連するパターンを特定することを学習し、そのインサイトをターゲティングに適用して、有料サブスクリプションへの意欲が低いユーザーを除外しました。トライアル開始をポジティブな入力シグナルとし、解約につながる傾向がある行動を示すユーザーをネガティブなシグナルとして活用した結果、早期解約期間を過ぎてもサブスクリプションを継続するユーザーを見つけ出すモデルが完成したのです。
このアプローチの鍵となったのが、各広告主に特化したMolocoのAIモデルです。このモデルは、QuickTV独自のユーザーデータとプラットフォーム上で収集したシグナルを基に学習しました。これにより、インドのストリーミング市場やQuickTVのコンテンツカテゴリーの特性を考慮しながら、意欲の高いQuickTVのサブスクライバーの正確な行動プロファイルを構築することができました。MolocoのAIモデルは、コンバージョンデータが蓄積するにつれ、価値の高いユーザー像の精度を高めていきました。
単なるトライアル登録数ではなく、有料サブスクリプションへの意欲をターゲットにすることで、QuickTVはユーザー獲得を「量」の追求から「質」を重視した成長エンジンへと転換しました。45日間(2025年12月18日〜2026年1月31日)で、QuickTVは以下の成果を達成しました。

会社名
ShareChat
本拠地
インド
Industry
Product